1987年5月24日撮影
スイス ラウターブルネンのHotel Sternenの客室窓からの早朝
の風景。
いわずと知れた超有名観光国スイス。ここは国全体が観光地
である。町も村も、かなり景観に配慮されたつくりになっている。
宿泊していたホテルの窓から見える風景は、まるで絵にかいた
ようだ。写真の風景も計算したかのように、小屋が配置し、木も
植えてあるように見える。農村といえど、景観を損なうようなもの
を配置出来ないのかしないのかはわからないが、眺めているほ
うとしてはとても心地いい。
5月下旬でもスイスアルプスは、まだ肌寒く、2,000m以上の場所
には雪もたくさん残っているので、観光に最適とは言いがたいが
風景をゆっくり眺めるにはいい季節だ。風景は美しいし、なに
より観光客が少ないので、ホテルはガラガラで予約の必要はない
し 、料金も安い。一人旅にはオススメ。

 

 

 

 

 


1987年5月22日撮影
スイス インターラーケン
ヨーロッパへ来て10日目、やっと晴れ間をおがむこと
ができた。宿泊しているユースホステルを出て、民家
のあるほうへと歩き出した。遠くから見た家々は、ど
れも同じ形・色をしている。そして、家屋の下や壁には
暖炉で使用していると思われる木が、きれいに置かれ
ている。どの家も、見たところ建って20年以上は過ぎて
いるようだが、きたならしさがない。寒い地域なので、
一年の大半は、暖房が必要なはず。その燃料に今で
も木を使うのは、おそらく環境に配慮してのことでしょ
うか。

 

 


 

1987年5月25~28日ツェルマット
スイスの顔ともいえるマッターホルンのあるツェルマット。ここでは
ガソリン車は一切入ってこれない排気ガスのない町。駅前には馬
と電気自動車が並んでいた。シーズンオフということもあるが、自動車
やバイクの騒音が全くないので、町全体が静寂に包まれている感じ
がした。よく考えてみれば、60年代生まれの私は、山間の村育ちとは
いえ、完全にドップリ車社会に浸かっているので、ツェルマット駅に
着いたときは、少々カルチャーショックをうけた。ここへ来る前、ツェル
マットといえば、世界に名だたる観光地なのだから、オフとはいえもっと
にぎわい、もっともっと観光地ナイズされているイメージをずっといだい
ていたが、駅に着いたとたんそんなものはどこかへとんでいってしまった。

町も予想していたよりずっと小さかった。町を歩い
てひとまわりしても1時間とかからない。山の中腹
から町を一望してみたが、高いビルががなく、同じ
ような形で同じような大きさの建物が並んでいるだ
け。ようは、それほど目立ったものがないのだ。
おそらく環境に配慮して、なんらかの規制をかけて
いるのだろう。アジアの国々の観光地ならもっと高い
ビルを建てて、雰囲気を壊しがちになったりするの
だが、ツェルマットではそういった破壊行為が微塵
も感じられない。ここの人たちは、順序を心得てい
るようだ。美しい環境があって観光。けっして、観光
優位にはならないようだ。

 

 

 


 1987年5月26日撮影
  <ゴルナグラートから見るマッターホルン>
  朝8時にホテルを出発し、スーパーで食料を調達して、登山
 列車に乗り込む。ここまで来て、スイスアルプスを観ずに帰る
 のは、実にもったいないし、本日は晴天なので必ずやすばら
 しい風景が拝めるはず。と自分に言い聞かせながら。
 たかが登山列車に乗るぐらいで、何を大げさなと思われるか
 もしれないが、あまりに料金が高い。往復42スイスフラン
 (4,500円)もするのだから。スイスホリデーカードを提示し、割
 引してもらっても31.60スイスフラン。貧乏旅行者にとっては
 ちときつい。しかし、3,100mのゴルナグラートに着くと、そんな
 料金のことなどは、どこかへ吹っ飛んでしまった。
 360度真っ白に輝くスイスアルプスを目前にしたら、当然のこと
 かな。そして、ふと考えたのだが、このあまりに高い料金設定
はなんの為か。(勝手な想像だが)運営していくには、もう少し安くしたほうがいいと考えそうなものだが、ここはわざと
 料金を高くし、入山する人口を制限しているのでは、と(あくまで勝手な想像だが)。
 町の中へのガソリン車の乗り入れ禁止や建物の統一観、そしてなによりもスイス人気質(?)などから
 考えると、そんな気がする。     

 

 

 

 


 

 

 撮影日・場所不明(旧西ドイツのどこかの都市)
ヨーロッパの街中の道路を見ていると、多くが石畳である。おまけに、わざと凹凸
をつけているようにも見受ける。アスファルトと違ってグリップもよくないだろうし,
乗り心地も良くなかった。自動車にとっても良くはないはずだ。だから街中では
そんなにとばす自動車を見かけなかった。これも景観と環境を優先しているから
だろう。ドライバーの心理としては、街中であろうがなかろうが、とばしたいものだ。
現に西ドイツには、速度制限なしのアウトバーンが存在するし、一般道でも街か
ら離れると、かなりのスピードで走っているのが普通のようだ。標識やルールだけ
では、なかなか環境はよくならない。こうした工夫が必要なんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 


【お詫び】仕事がたてこんでて、おまけに体調をこわしてしまいホームページの
更新どころでなくて、勝手に三週間ほど休んだことをお詫び致します。

1987年5月18日撮影
<ケルンの大聖堂ドーム前>
 列車でブレーメンからミュンヘンへ行く途中、時間があったのでなにげなしに
ケルンで途中下車。駅から歩いてすぐ、大聖堂ドームはそびえたっていた。
建物の色はこげ茶色だが曇天下で見たら巨大で真っ黒で不気味。とても聖堂
とは思えない。まるでお化け屋敷といった感じ。
その大聖堂前の広場で十数人の画家?が石
畳の上にチョークで絵を描いていた。単なる落書
きのレベルとは違う。どの絵もゲージュツににな
っているので、ちょっと腕に自信がないと描いちゃ
いけない雰囲気(自分も描きたいなぁ~と思ったん
だけどね)。 私が描くとおそらく落書きのレベルと
判断され注意されるんじゃないかな~なんて。

 聖堂前の広場を開放する当局も寛大だが、描く
側もちゃんと節度を守っているようだ。単なる落
書きにならないように。落書きとゲージュツの境界
をいいだすと問題になることが多々あるけど、やっ
ぱ あるんじゃないかな~。

 

 

 

 


いつも私のHPをチェックされている大切なお客様へ
 またまた更新が遅れてしまい、申しわけありません。今回は2ヶ月も休んじゃい
ました。でも今回の休み中に新しい××が入りましたので、9月の第2週ぐらい
からこの写真日記とレンタルページで発表いたします。それまでどうかお待ち
ください。
 ところで、写真日記vol.15で出すつもりだった写真が見つかったので、今回は
それを掲載しました。
 1987年6月6日撮影
 <ミュンヘンにて>
  ミュンヘンに来て3日目。初日からずぅーと雨。しかも昨日の降りはかなり激し
く、傘をさしてもしのげそうにないぐらい。(ヨーロッパにきて3週間そのほとんどが
雨)そんな昨日までがウソのように今日は晴れ。おかげさまで、なんとか市内観光
ができて一安心。ミュンヘンにも新旧のすばらしい建物が多く、どれも大切にされ
ていることが、ひとめでわかった。そして、ここでもいちばん私の目を引いたのは
石畳でした。建物と石畳、ああ美しや。

 

 

 

 


1987年5月22日撮影
<インターラーケンにて>
 インターラーケンについた昨夕からの雨は、今朝になって激しさを
増し、美しい風景を見ることはおろか外を歩くこともできないぐらい。
で、あきらめてYHをチェックアウトしようとしたとき、雨が急にやみだし
たので、もう一泊することに。そして、いざ外へ。
歩き出して30分ほどすると、雨は完全に止み晴れ間もみえだした。雲
がとれて山が顔をだしはじめたその時、爆音をたてて戦闘機が頭上
を通過。そしてその戦闘機は2~3秒後には垂直に上昇していた。
なんとタッチ・アンド・ゴーの訓練をやっているのだ。あまりの驚きに
しばらくその場を動けなかった。なにせ初めて見る光景なので、、、
スイスは国民皆兵で、常にいたるところで訓練をしていることは先刻
承知だが、軍隊のない国で育った私にとって観光地でそれを見ると
いうのはかなりインパクトがあった。

 


 

1987年6月2日撮影
<ウィーンにて>
 ウィーンについた昨昼は大雨でほとんど外出が出来ずじまい。ヨー
ロッパに来て3週間、そのほとんどが雨。いったいどうなっているんだ
ろう。今日も晴天というわけではないが、晴れ間も少しばかり見えた
ので歩いてウィーンの中心街をめざす。
中心街では、観光用の馬車を多く見かけた。田舎ならまだしもウィー
ンのような都会のどこで馬を飼っているんだろうと、少々不思議に思っ
たが、古い建物と馬車がうまく調和しているのが心地いい。そして、
その馬車が動き出し、パカパカという足音を聞くのがまた心地いい。
やっとヨーロッパに来たっ!て感じがした。

 


 

 今回でヨーロッパ編めでたく最終回を迎えることが出来ました。
2ヶ月もの間、更新をせずほったらかしだったにもかかわらず、ずっ
と待ち続けてくださったお客様に、まずはカンシャ感謝(^O^)
 とにかく最終回なので、それにふさわしい(かどうかは?ですが)
ものを用意致しました(つもりですが)。
 とにかく とにかく私の一番のお気に入りの風景を見てください!

1987年5月23日撮影
<ラウターブルネンにて>
 インターラーケンに来て素晴らしい快晴の朝を迎えた。これなら
大丈夫とばかりに、泊まっていたユースホステルをあとにし、一路
ラウターブルネンをめざす。なにせ今回の旅行のハイライトのひと
つなんだから、、、、
ラウターブルネンの駅から15分ほど歩いたら、道の向こうから
牛の群れがゆっくりと近づいてきた。そして、周囲は一面の緑と黄
色い花。前方の岸壁には滝が流れ、まるで映画のひとコマでも見ているかのようだ。私はカメラのシャッターを押し続け、その風景
の中でしばらくじっと立ち止まっていた。