デジタル写真講座08


 (1)ニコンD3はいいの?

  

   07年末、多くのカメラメーカーから、注目のデジタルカメラが新発売されました。
  中でもいちばんの注目を浴びているのが、ニコンから出たD3ではないでしょうか。
  ここ数年は出すデジタルカメラがプロユーザーから酷評を受け、多数のニコンユー
  ザーをキャノンにもってかれるという状況が続いていましたが、やっとここにきて
  プロが納得するカメラを出せたようです。そこで出てくる質問は『ニコンD3は本当に
  いいの?』『ニコンD3は仕事で使えそうですか?』というストレートなものがほとん
  どでした。プロ写真家以外のカメラの知識が豊富なクライアントさんからも聞かれる
  始末です。ユーザーの期待を裏切り続けた結果でしょうか。なにはともあれ、話題の
  カメラですし、あれこれじっくり試してみる価値のある内容がずらりとあるので
  発売から少々時間を要しました。今回の売りはなんといってもニコン初の35ミリフル
  フォーマット(実際は若干足りないのと、ニコンも35ミリフルフォーマットとはうたっ
  てません)ではないでしょうか。ファインダーも見やすくなっています。次に画素数
  は1200万画素と、やや不満をもたれるユーザーも多いと思いますが、実際はこれ以上の
  画素数を必要とするケースはそうそうあるものではないし、デジタルカメラにそれ以上
  に必要なのは上質な画像です。そういう意味では、ビットレートを12から14(どちらか
  を選択可能)に上げてくれて、高感度撮影でもノイズの少ない画像は充分評価できます。
  筆者もISO400、800、1600、3200、6400を試してみましたが、今までのニコンデジタル
  とは雲泥の差でありました。シャッターレスポンスも素晴らしいので、スタジオ以外の
  悪条件下ではかなり実力を発揮するのではないでしょうか。では、気になる点はないの?
  というと、多くの方(特にスタジオ系の写真家にとって)が最低感度200が気になるらしい
  のですが、フィルムと同撮するのならまだしも、ほとんどデジタルでしか撮らないので
  あれば、個々が考える標準感度を上げるというのもいい手ではないでしょうか。どうし
  ても古いストロボシステムをそのまま使おうとすると無理があります。スペースや省エ
  ネという観点からみれば、なにがなんでも古いスタイルで大型ストロボを使うより、
  感度を上げ環境への配慮 ってのもいいんじゃないでしょうか。感度を一段上げるだけで
  かなり変わるもんですよ。とまあ、いいこと尽くめようですが、最後に筆者の気になった
  点を二つ。一つ目は、メニューとダイヤル、レバーの多さとその役割の解りにくさです。
  報道用に作られているわりには ンー いかがでしょうか?二つ目はデジタルにあった
  高性能のレンズがそれほどないのです。キャノンの高性能なニューレンズ郡と比べると
  かなり見劣りします。魅力あるレンズがないんですよね。カメラはそこそこいいのが
  出たんですが、全体のバランスは、まだまだ改善の余地ありです。


 (2)RAW2008

   昨年11月、新しいプロ用一眼レフデジタルカメラ キャノン1DsMarkⅢ、ニコンD3が発売
  され久しぶりに業界は活況を呈しておりますが、そのカメラをサポートする周辺機器やソフト
  ウェアはどうでしょうか?まず、周辺機器については、記録メディア・ポータブルストレー
  ジ・トランスミッターなどは大容量データを扱うにあたって、そこそこの機能をそなえたも
  のが出てきており不自由を感じなくなってきました。使い方によっては(一日の仕事なら)無限
  に保管できるぐらいになったし、データ転送も以前に比べれば相当速くなりました。以前の
  環境を知っている写真家諸氏にとっては、夢のような環境といってもいいのではないでしょうか。
  では、せっかくのプロ用機を生かすためのソフトウェアはどうか?具体的にはRAWデータ現像&
  管理ソフトですが、同じメーカーのカメラしか扱わない&煩わしい作業がイヤだという方には、
  各メーカーがそれ用に出す現像&管理ソフトを使用するのがベストと思います。しかし、デジタル撮影
  が主流となった今、いろんなメーカーのデジタルカメラを使う方も多くなってます。その方たち
  が必ずといっていいほど今は持つようになった多くのメーカーの多種多様なRAWデータを現像
  できるソフトが、多数発売されております。仕上がり具合も表示&保存に要する時間もソフトメー
  カーにより、かなりの違いがあり、どれを使うか迷うところでしょう。筆者も4つ以上の現像ソフト
  を常にPC内に置いていますが、一番重視しているのは、扱いやすさと表示&保存に要する時間でしょ
  うか(限られた時間内での作業なので、微妙な仕上がり具合より、今はとにかく時間です!)。
  理由は、今や仕事のほぼ全てがデジタル撮影なので、いかに速く確実に終えるかが、毎日
  続けられるか否かのキーポイントになるからです。そして、そんな高い要求にほぼ応えてくれて
  いるのが、アップル社のApertureなのですが、2008年1月5日現在、昨年11月発売の上の2機種は未
  対応です。他メーカーがどんどん対応していく中で、プロ用ソフトでありながら、この状況が続くと
  せっかくいいソフト(スピードにおいては)でも、写真家の方々には薦め辛いですね。それでなくても
  制約の多い(ウィンドウズ用はございません)ソフトですから、今後の存続が危ぶまれます。
  とにかく、今は新しいカメラの発売サイクルが短いのですから、対応の遅いソフトはユーザー
  から見捨てられ、市場から姿を消す日も近いかもしれません。では、他の代表的なRAW現像ソフト
  はどうかというと、まずは画像処理の王様AdobeのCamera RawとLightroomが、(仕上がり具合と
  表示スピードはもうちょいというところなのですが)アップデートの早さとPhotoshopとの連携に
  よる総合力で、やはりプロには必需品ソフトでしょうか。そして何より、これから先も安心して
  使えるソフトですから、一時的な価格では決められない価値を持っています。他にも仕上がり具合
  が好評なSILKYPIX Developer Studioや安さとシンプルフェイスのArcSoft DigitalDarkroomなど
  (どちらも上記2機種のカメラRAWデータに対応しております)があり、選択枠は多く、周辺機器と
  同様のいい環境ではないでしょうか。それから、RAW現像ソフトは同じデータを現像してもかなり
  違いがあるので、3種類ぐらいは自分で試し、その差を確かめる必要があります(最重要です!)。
  2008年はRAWデータがより身近になるのでは(^^)/


 (3)データ検証2008

  

   昨年 制作したものが順番に印刷物となって手元にきましたので、一仕事終えてメデタシ
  メデタシ。というのは、ずっと以前の話です。今は印刷の状態と、モニタ上でのシュミ
  レーションが一致しているかどうかの確認をして、次の仕事に反映しなければなりません。
  たいへん面倒な作業ですが、これをクリアすると印刷がより身近なものになります。事実、
  今は一個人がオンデマンド印刷などで、クオリティの高い写真集などを簡単、安価でスピーディ
  に作れる時代なんですから、損にはなりません。例えば、上の写真のカレンダーは印刷前に
  インクジェットで色校確認したものではなく、印刷が終わってから、使ったデータを補正する
  ことなく、カラーマネジメントツールで作ったプロファイルを使って出力したインクジェット
  と印刷物の比較です。うちでは今、この比較は既に不要となっておりますが、紙でシュミ
  レーションしたものを見たいというお客様も多いかと考え、数枚出力してみました。この手の
  確認作業は、製版の現場では時間とコストがかかりすぎるので、あくまでも機器のセッティン
  グ時のテストのみにしなければなりません。では、何が最重要かというと、色・形・トーン
  を出せるモニタとグラフィックカード、そして色の調整・管理をするためのカラーマネジメント
  ツールといったところでしょうか。ここにお金をかけるべきであって、決してパソコン本体に
  かけるべきではありません。早い話が 印刷にはMacが絶必 ではございません。上の写真の
  カレンダーは、データの読み込み、スキャン、作成、変換そしてデータ送信にいたるまで、Macは
  一度も通っておりません。印刷=Macという図式がいまだに健在なのですが、今は全く必要あり
  ません。理由はDTPに関するマニュアル本やいろんな団体が出すガイドブックのほとんどが、
  全てMacをベースに書かれているからでしょう。今現在、処理スピードはWinに勝って(?)いるので、
  使う価値がないわけではない(筆者も大きなデータ処理はメインにMacを使用しております)のです
  が、一般ユーザーには高価すぎて不向きです。広告や雑誌に携わる方々にしても、不況が続く中でも
  パソコンは必ず持たなければならないものですが、大きな負担となるはずです。2008年は、デジ
  タルもデバイスが出揃い、ある意味 安定期に入るであろうと考えられます。事実、カラーマネ
  ジメントに関する機器も安価で精度の高いものが出てきております。うまく使えば、魔法の杖とも
  なります。ちなみに、カレンダーのインクジェット出力は、Winにつけたカラーマネジメントツール
  で読み込んだテキストデータをMacに入れて、プロファイル作成したものからの出力です。その下
  の雑誌扉写真は、逆にMacで作成したものをWin側で、ある一定の制限を与え、RGBデータから
  出力したものです。これらの意味がわかれば、カラーマネジメントは半分クリアといえるので
  はないでしょうか。

  あと残る大きな課題はCMYKについてでしょうか。
  


 (4)RAW2008パートⅡ〝Aperture2〟

   今年初めに取り上げたアップル社のApertureがバージョンを1.5から2.0アップし、やっと
  新しい一眼デジタルカメラ(1Ds-MarkⅢ、D3など)に対応しました。バージョンアップなので
  1.5を所持していてもアップグレード版(11,800円)を買わなければなりません。そして今回は
  さすがのアップルも前回のが高いと気付き(ちょっと遅すぎる!)34,000円から23,800円という
  適正価格?に やっとこさ 値下げしました。プロが求める機能を満たしているソフトである
  ことは筆者も認めるのですが、いかんせん使える機種がかなり限定されることと認知度が低い
  にもかかわらず高値ということも相俟って、プロ写真家にはかなり不評だったようです。今回
  のバージョンアップの前に旧バージョンで、新しいカメラに対応するのが旧バージョンを持っ
  ている方々に対する礼儀(他社はとっく昔に対応済みですよ)だと思うのですが、
  アップル社様様にはそのような常識はないようです。
  そんな愚痴は置いといて、性能評価ですが、Macの64ビットG5以上という高いハードル設定
  だけに、他のソフトに比べてダントツの処理・プレビュースピードと使い易さを実現しており、
  比べる対象が見当たらないぐらいです。ですから、RAWデータを快適に処理したいという強い
  希望のあるMacユーザーには超オススメでしょうか。でも1Ds-MarkⅢのsRAWに未対応なので、
  sRAWを多用するユーザーは使用不可(AdobeのLightroomはこれに対応済み)ですね。やっぱり
  まだ適正価格ではないかもしれませんね。
   ところで、WindowsXPユーザーにとって朗報です!RAWデータを快適簡単プレビューできる
  フリーソフトPhotoStageProというのがあります。
  なかなかの優れもので、筆者も重宝しております。あまりに使い易く、表示が速いので
  タダで使うのが悪いぐらいです。


 (5)2000万画素オーバーの実力

  

   昨年末、発売されたCanonEOS-1Ds-MarkⅢのテストが終わりましたので、当ページでも
  少し紹介いたします。まずは以前の機種1Ds-MarkⅡとの大きな違いですが、画素数のアップ
  もありますが、データ処理が12bit処理(4096階調)→14bit処理(16384階調)になったこと
  でしょうか。これにより、以前に比べてトーンジャンプの発生が少なく(特に白トビの軽減)
  なり、製版作業も飛躍的に楽になり、もちろん印刷の上がりも良くなりました。35㎜版カメラ
  では初の2000万画素を超えたとあって、大きさと質(バックタイプの高画質デジカメは別にして)
  を強く求める広告写真には必需品ともいえる一品に進化を遂げました。まだまだ改善の余地は
  あるものの、現時点において35㎜版フルサイズで、2000万画素オーバー、14bit処理はさすがです。
  素の状態で雑誌見開きをほぼカバーするのですから、製版処理に携わる方々の中には、このカメラ
  を指定する人もでてくることでしょう。
  そして広告写真向きといったもうひとつの理由は、比較的ポジフィルムに近い色情報を持っている
  ことでしょうか。それに対し同時期に発売されたNikonD3はネガフィルムに近いといえばいいで
  しょうか。数十年ポジフィルムに慣れ親しんだ広告写真家には、おそらくEOS-1Ds-MarkⅢのほうが
  むいているかもしれませんね。
  最後にカメラの操作性について少々。ずいぶん前(フィルムカメラEOS-1が出た頃)から、常に
  人間にやさしい操作性を提供し続けてくれていることが、一番評価したいところです。筆者
  自身はもともとNikonユーザーでしたが、EOS-1系のカメラはほとんど説明書を見なくても新しい
  カメラを使いこなすことができました。事実背面パネルで見るメニューもそれほど選択が煩雑
  ではありません。使用説明書も211ページです。それに対しNikonD3の使用説明書は446ページと
  ほぼ倍で、メニュー操作もそんなに簡単ではありません(報道用なのにね)。プロ写真家にとっ
  て画質はもちろん選択基準の第一ですが、簡単で間違いの少ない操作を提供してくれているこ
  とも、カメラを選択する上での大切な基準ではないでしょうか。
  


 (6)デジタル写真の画像サイズ

   印刷の大半がデジタル撮影された写真で構成されるようになった今でも多々あるトラブル
  をひとつご紹介いたします。デジタルカメラで撮影した画像というのは、フィルム時代と大
  きく違う点がいくつかあるのですが、そのひとつに使うカメラによって画像サイズが全く異
  なるということがあります。〝そんなことあたりまえだろ〟と多くの諸氏が思っているとは
  私も承知していますが、いざ印刷しようとすると、この画像サイズを完全に無視してデザイン
  する方々が多数いらっしゃるので、画像を扱う当方もかなり困らされております。まずA4の
  紙面いっぱいに通常印刷(350dpiで)するには、単純に約1200万画素(30.5㎝×20.5㎝ぐらい)
  が必要となります。ピクセル数にすると4252×2822ぐらいの数字がでてくるのですが、もとが
  1200万画素ぐらいなのに、これを無視して6000×4000(2400万画素)ぐらいの大きさ、さらには
  それ以上でトリミングして、デザインし、画像の製版依頼をする方々が多数いらっしゃいます。
  なにも悪気があってのことではなく従来のフィルムのときの癖が抜けないのと、デジタル画像の
  サイズ計算、確認方法がわからない、確認に必要なシステム&ソフトウェアもちあわせていない
  というのが、こういった問題を招いているようです。
  この手の問題をなくすにはデザイナーさんのデジタル画像に対する知識を少し高めていただく
  必要があるのですが、なかなかそうはいかないのが現実のようです。ですから、筆者が画像をデザ
  イナーさんに渡す際は、『Exifデータにはいっている●●●●×●●●●を見て、このサイズ
  は何㎝×何㎝ぐらいということですよ。だから限界サイズは●●ぐらいですよ。』と、簡単な
  メッセージを場合によって付けたりもします。そしてもう一つ、大切なのは以前にもこのページ
  で書いた画質なんです。いくら画素数が多くてもトーンジャンプやノイズ、モワレ、白とびなど
  の不具合が画面にあるとどうしようもありません。下の写真を見ていただければおわかりの通り、
  同じ被写体をカメラをかえて同じ画素数にしてあるのですが、どちらが良いかは一目瞭然です。
  それから同じカメラを使用しても適正なライティング&露出がなければ同様な結果になることも
  あります。さらに、プロならではの、もっと実用的で大切な知識を一つ、使用される画像サイズ
  についてですが、〝350dpiで〟 といっても実際は不要なケースが多々あるということです。
  質の良い画像、悪い画像を、180dpi・240dpi・300dpi・350dpiで、いろんな印刷をしてみる
  とわかりますよ。意外な結果に驚きますよ~~。
  一度お試しあれ。

  


 (7)PIE2008

   3月19から4日間、東京ビッグサイトで開催されているPIE2008(フォトイメージングエキスポ)へ
  行ってまいりました。2年ぶりの来場でしたが、一昨年と比べて規模が小さくなり、出展企業もかな
  りかわりました。試しに出展はしたけど、あまりの反応の悪さに、さぞやガッカリしたんでしょうね。
  まず、もっともメインであるカメラメーカーに関しては、いつもどおりの顔ぶれが、いつもどおり
  の展示をしており、これはスゴイと思わせるほどの珍しい画期的な商品(ソフトや参考出品も含む)
  もないし、ここまで行かなくても量販店などのほうがゆっくり全て見れてしまう(※余計な邪魔者が
  多いし、量販店よりうるさいです)ので、ここで取り上げません。今回多く目に付いたものは、デジ
  タル画像のプリントシステム、それに使う紙やアルバムでしょうか。こちらはデジタル化のおかげで
  今まで異業種だったメーカーなどが加わり、かなり熾烈な競争を繰り広げているようです。アナログ
  オンリーの頃は壁が存在しましたが、今はありません。事実、フォトグラファーである筆者が、今は
  印刷までのフィニッシュワークをやっているのですから、、、昔は考えられませんでした。
  あっとっと、マイナスなことばかり書き立ててもいけないので、前向きなことをいくつか述べたい
  と思います。量販店では見れない聞けない、ここでなければというものは、やはり業務用になる
  んですが、まずは業務用モニタでしょうか。本来、写真を業務とする方々には必要不可欠なものなんで
  すが、多くの写真関係の現場で導入されてないようです。量販店ではこの手の商品は扱っていても展示
  はされておりませんし、性能を見極める環境にもなっていないので、こちらで見ることをオススメします。
  各メーカーのショールームもありますが、意外と環境が整ってないケースがあります。そして、その
  業務用モニタを使うにあたり、必要なのがモニタキャリブータでしょうか。うちもこれなしでは作業は
  進みません。モニタの色域が広くなったりしているので新しいモノのほうがいいでしょう。
  
  それからデジタル全盛時代の今、あまり見向きもされなくなったアナログ商品をいくつか展示されてい
  たのでご紹介します〔デジタルカメラ関連は他に紹介する方々がたくさんいますからね〕。
  まずは大判フィルムカメラ、こちらも国産が厳しい中、ワイドトレードという会社が中国製大判ウッド
  ビューカメラとそのアクセサリー類を多数展示しておりました。データ化するにしても大判フィルムのデータ
  は、まだまだ魅力があります。その出来栄えも国産を凌ぐぐらいなので驚きでした。そしてこのデジタル
  写真講座ページにふさわしいフィルムをデータ化するための機器を紹介しなければなりませんね。
  〝業務用フィルムスキャナー〟
  
  このブースは誰も見向きもしてないんです。業務用フィルムスキャナーがどんどん少なくなり、外注でき
  る業者もどんどんなくなり、筆者はこの分野が、2,3年後ぐらいにはなくなるのではと危惧しています。
  多くのフォトグラファーは大量の古い資産〝撮影済みフィルム〟を抱えているのですから、データ化は
  必要なはずなんですけどね。デジタルカメラにばかり気を取られてる場合じゃないのでは、、、


 (8)データ検証2008Ⅱ

   先月(3月)、ある写真家の方から画像データの検証を頼まれ、自宅に招いて使用データと印刷物
  の色の違いについてお応えいたしました。原因のひとつ目はCMYK色域オーバーです。ふたつ目
  は変換後のコントラスト調整による色変化です。ここでおさえておかなければいけないことは
  CMYKとRGBには色空間にかなりのズレがあり、画像データをRGB上で完全調整してしまい変換で
  きる許容範囲を大きく超えたりすると、CMYK上での色再現は不可能となります。どうしても色
  再現するとなると別の色を足すしかありませんが、そのような特別処理は、ほとんどありえません。
  特に彩度の上げ過ぎは禁物で、近似色から程遠い色になったり、変換できたとしても単一色が
  妙に目立ってしまうケースをよく見かけます。そして原因の二つ目についてですが、変換ソフト
  の使用により、より簡単確実にコントラストと色の保持ができるようになりました。しかし、こ
  れも手動でやるわけではないのと、写真扱いに長けているベテランオペレータがやるわけで
  もないので、微妙なカーブ(コントラスト)の与え方で、写真家の予想する色から大きく外れる
  結果となることが、どうしても出てきてしまいます。最近の印刷が安定してきていることに
  気付く方は多いと思いますが、同時にデジタルカメラ特有のハイキー部分のデータ消失や
  変換前の単色落し忘れによる気持ち悪くなるような特定色の目立ちなど、問題点もまだまだ
  たくさんあります。写真家が考えるデジタル写真の完成形には、まだ時間がかかりそうです。
  
 


 (9)デジタルフォトの楽しみ方(アマチュア編)

   しばらくお休みしておりましたデジタル写真講座の更新をするべく、ある案件を書き込もうと
  して、あることに気付きました。ほとんどプロ写真家の方々に関する案件になっており、アマチュア
  写真家やデジカメを持つ一般の方々に役立つ情報は全くといっていいほどございませんでした。
  なので、今回は筆者が仕事中にアマチュアの方々からよく聞く質問を掲載いたします。
  《今回は撮ったものをどうするか?》
  結婚式や子供の運動会などのメモリアルフォトでも、今はデジタルカメラで撮るのが当たり前となっ
  て、フィルムカメラ撮影・現像・同時プリントという言葉は死語になりつつあります。撮影しプリント
  ・印刷などが写真屋さんや家庭用プリンタなどで簡単にできるようになっており、多数のメーカーから
  簡単プリントのための関連商品が多数発売されております。しかし、意外と撮影したデータは整理保存
  プリントという道はたどらないようです。自分で出来るようになったぶん、面倒な作業を嫌う人が多い
  ようです。それと便利な商品が多数あっても、あまりに数が多すぎて、ポラロイド写真のようにだれも
  知っているぐらい認知度の高い商品がないのと、簡単にプリントできるスグレものなのに展示さ
  れているだけでは使い方がわからないといった理由があるようです。今回はクオリティを無視して、
  とにかく〝安価で簡単〟この二つをテーマとします。まずは誰でも簡単に何所でも出力ということで
  あれば、USBカメラダイレクトと携帯赤外線通信のできるFUJIFILMのモバイルプリンター〝Pivi〟が
  最適でしょうか。
  
  クオリティはひどいもんですが、小さくて軽いボディにボタン一つで起動し、何所へでも持ち運べる
  手軽さがあり、自身仕事でもけっこう使用しております。誰かが携帯電話で撮影してきたロケハン画像
  なども赤外線通信で簡単出力できるとあって、とても重宝しております。玩具感覚なので、写りがひ
  どくてもあまり文句を言われることはありません。発売されてずいぶん経っているようですが、一般
  の方々の認知度はかなり低いようです。
  次に簡単に飾るに最適なのが、最もメジャーなサイズL判をさしこむだけで、卓上にも飾れるアピカの
  〝飾れるポケットアルバム〟
  
  筆者は、お客様が撮影してくれた筆者自身の写真や仕事のメモなどを入れて、仕事場のデスク上に飾って
  おります。邪魔にならず、本当に簡単でいいです(^^)
  最後に家庭用プリンタを使って簡単製作できるアルバムを二つ。
  のり・はさみ・テープが不要で、邪魔にならない超ミニサイズ5㎝×3.5㎝のアピカから出ている
  〝かんたんにつくれる豆本〟
  
  やはり のり・はさみ・テープが不要で安くて簡単につくれて、そこそこ見栄えのいいサンワサプライ
  から出ている〝アルバム製本キットL判〟
  

  大きなアルバムは場所もとるし製作もたいへんです。それに比べて小さいアルバムは簡単に作れて
  どこにでも置けて、持ち歩きも簡単、手軽に見て楽しめます。
   とにかく写真はメディアやパソコンに溜め込んでおいて、いつでも見れるといっても意外と見ず
  じまいのことが多いのではないでしょうか。デジタル写真といえど、最適な楽しみ方は、やはり紙へ
  の出力だと思います。。大きいものはプロでもたいへんです。小さなL判以下なら安くて簡単操作の
  プリンタもありますし、アルバム製作も簡単です。
  一度お試しあれ。


 (10)プロのお楽しみデジカメ=シグマDP1

   フィルムカメラ全盛の頃、プロ写真家やハイアマチュアの方々が持っていた高級コンパクトレンジ
  ファインダー35㎜カメラを覚えているでしょうか。ファインダーが覗きづらく仕事ではあまり使えない
  のですが、一眼レフ35㎜を持つよりは小さく軽い。ミラーもなくレンズシャッターであるため、切った際
  の反動が少なく音も小さいので、街中を散歩しながらスナップするには最高の高級遊びカメラであります。
  筆者自身はデジタル時代になってもそのような究極遊びカメラが出てくると考えていたのですが、当てが
  外れました。商品展開があまりにはやすぎて遊び心をいれる余裕なき時代なんでしょうか。今のコンパク
  トデジカメは、どれもこれも形も内容も値段も似ていて、あまり違いがなく〝欲しーい〟と心底思うカメ
  ラがなかったのですが、シグマがやっと心くすぐる高級コンパクトデジカメを出してくれました。
  DP1がそれです。  
  何が違うって、他のコンパクトデジカメとはセンサーの種類と大きさが異なり、写真の仕上がり具合に
  至ってはかなり違うのです。このセンサーの特徴は、シグマのみが採用しているFoveonX3という
  やつですが、このページではあまり理屈っぽいことはいちいち説明したくないので、センサーについて
  知りたければシグマのページを開いてご覧下さい。

  まずは他社製品との違いその①
  
  センサー前にローパスフィルターを置いていないため画像がシャープであります。
  ただしカラーバランスにやや難があります。フィルムで言えばコダクロームに近い
  といえばいいでしょうか。
  
  他社製品との違いその②
  
  12ビット処理にもかかわらず、データ補間のない、色をそのまま伝えるX3センサーの
  おかげで、自然で奥行きのあるネガフィルムにやや近い階調表現をしてくれます。
  他メーカーのデジカメは全てデータ補間により色表現してますから、その不自然さ
  を取り除くため、撮像素子を通過してから個々の技術で七転八倒しながら処理して
  いますが完璧とはいかないようです。
  
  長所
  
  このカメラの最大の長所は、データ補間を行わず、不自然な色作りをしないと
  いうことでしょうか。特に人の肌を撮ったときに威力を発揮します。この階調と
  シャープ感を覚えたら、他のカメラのデータはどれも不自然に感じることでしょう。
  
  短所
  
  
  上の写真を見ておわかりになると思いますが、やはりモワレが発生します。
  それと高感度にした際、シャドー部のノイズがかなり発生します。筆者のテスト
  では感度200以上で気になるノイズが発生しているので、感度100以外は使えないと
  判断しました。
  
  《総評》
    高感度に弱いため撮れるものや場面がが限られてきますが、光量などの条件が
  整えば、センサーサイズが大きくダイナミックレンジがそこそこ広いので、
  他のデジカメを寄せ付けない素晴らしいデータを提供してくれます。
  センサーそのものは、まだまだCCD、CMOSに比べて完成度が低いし、添付ソフト
  もよくありません。そしてカメラそのものの出来もお粗末なわりに値が高いと
  あってあまり見向きされませんが、フィルムに哀愁を感じている方にはオススメ
  といっていいでしょうか。
  ところで、ビッグカメラ内で販売担当していた方がこんなことをおっしゃって
  いました、「カメラを買うというより、センサーを買うと思ってください。」と。
  確かにそうですが、コンパクトデジカメ10万円は少々高いのではないでしょうか。
  では筆者は何に支払ったか?
  センサーそのものにというより、他がやらなければいけないのにやれずにいる中、
  まだまだ未完成のセンサーを製品化してくれた遊び心と挑戦心に投資したという
  感じでしょうか。なのでシグマさんには後継機をぜひ出していただきたいものです。
  がんばれシグマ!!
  


 (緊急)Adobeさん大丈夫?

   9月12日発売されたAdobe Photoshop Lightroom2を当日購入し、インストール前に
  Adobeさんから派遣されている販売員さんから、〝WinとMacの一台ずつにはインストール
  してはダメ〟と聞き、それを確かめるべくAdobeカスタマーサポートセンターへ電話した
  ら、やはり同じ回答が返ってきました。要するにWin&Macどちらにもインストール可能
  ではあるが、Win2台かMac2台のどちらかを選べとのことでした。しかし、前のバージョ
  ンではWinとMacの一台ずつオーケーの回答をAdobeカスタマーサポートセンターからも
  らったのに、なぜ今回バージョンはダメなの?と不思議に思いつつも、その言葉に従い
  Mac側のLightroomをアンインストールしました。が、その1時間後Adobeカスタマーサポー
  トセンターのLightroomの責任者のMさんという方から電話があり、〝WinとMacの一台ずつ
  にインストールはオーケー〟の返事をいただきました。ユーザーが最も知りたい知らなけ
  ればいけない大切な情報の一つであるにもかかわらず、社内で正確な情報共有ができて
  おりません。グラフィック用ソフトウェア最大のメーカーさんなのですからもう少し
  しっかりしてくださいよAdobeさん。以前にも似たケースがあったので、ちょっと心配
  です。
  とにかく、LightroomはWinとMacの一台ずつにインストールはオーケーということで
  間違いないとの最終回答でした。だって、事務所ではMac、外ではWinという写真家の
  方々もいらっしゃるはずですから、ハイブリッド版のCDを2枚買うのは、ばかばかしい
  でしょ。
 


 (12)CanonEOS50Dテストと近い将来

   9月27日に発売されたCanonEOS50Dを早速テストしてみました。今回も多くの新機能を
  搭載し、昨年発売され、かなりのスペックを持つ40Dが霞んで見える出来になっておりま
  す。いろいろと細かい変更点があるのですが、ここでは高感度撮影が可能になったとい
  うことを紹介いたします。画素数がコンシューマ機で1510万画素というのも特筆すべき
  点ですが、以前から筆者が言っているように、画素数より画質なのです。CMOS・CCDを大
  幅変更をしてほしいという要求もありますが、今現在できる限りの努力の成果が見える
  仕上がりといっていいのではないでしょうか。では、その高感度撮影についてですが、
  昨年Nikonから発売されたD3同様、感度を800、1600に上げて撮影しても以前のカメラのよ
  うなノイズが飛躍的に減少しました。早い話が条件の悪い暗がりでもライティング無でそこ
  そこの写真が撮れるということです。下の写真↓がそうですが、かなりの悪条件にもかか
  わらず、ノイズの少なさに驚かされます。被写体である人物もレンズもライティングは一切
  施しておりません。RAW撮影である程度の許容内にはいっていればそこそこのものになってし
  まいます。
  
  そして日中の光だけで高感度テストもしてみましたが、条件が上の写真に比べて良いぶん
  1600まで上げてもそれほどひどくないので、室内でライティングなし手持ち撮影というの
  も楽々できてしまいそうです。↓
  
  では今回のようにコンシューマ用カメラが、かなりの高感度撮影に対応してくれたことで
  何がどうなるか?についてですが、それでなくても減り続けている商業写真家の仕事が減る
  ことになるのではないでしょうか。これには写真家諸氏の反論もありますが、日本の抱える
  経済問題からするとどうでしょうかね。クオリティは重要なのですが、今までのような高コスト
  撮影(大型大光量ライトや大がかりな仕掛け等等)は相対的に敬遠されるのではないでしょうか。
  なので、良いカメラが出たからといって手放しでは喜べない部分もあります。
  そしてついでに、これとは別に商業写真家にとって、もっと恐ろしいことが近い将来やってく
  るのですが、写真を撮らずに作りだすという作業を、どこもがやりだすということです。
  筆者もCGと実写の合成などを手がけるので、最近のCGの出来の良さには驚くばかりです。
  特に標的になるであろうと考えられるのが、今までスタジオに持ち込み時間をかけて撮影
  していた〝ブツ撮り〟と呼ばれる分野でしょうか。これは今現在、物の図面を読み込み簡単
  に立体化できるソフトがあるため、形を作るのは朝飯前です。あとは実写感を出すための
  ●●●●●をするだけです。簡単な撮影も難しい撮影もどんどんなくなり、数年後、
  商業写真の分野はいったいどうなっていくんでしょうか?
  筆者には予測できません、いえいえ、予測したくありません。


 (13)デジタル界のブーメラン&ガラパゴス

   ブーメランといえば狩猟に使う道具なんですが、経済で言うブーメランは、海外へ技術
  供与や移転したものが自国に製品となって戻ってきて、自国の産業をぶっ潰すということ
  のようです。具体的に挙げるときりがないぐらいのモノがあるのですが、今年の有名な例を
  一つ挙げると、ノートパソコンでしょうか。最近の台湾製低価格ノートパソコンは日本国内
  でも予想以上の勢いで売れまくっているようです。もともと台湾のパソコン産業は日本の技
  術供与によるもののようですが、デスクトップパソコンの中身は世界的にみても台湾製が
  かなり幅を利かせており、日本製はほとんど見かけません。事実、日本国内のパーツショッ
  プは韓国&台湾製で溢れかえっており、日本製パーツなどなくても十分信頼性のあるデスク
  トップパソコンが簡単確実に組めてしまいます。筆者自身2台のWindowsPC本体は自作で日本製
  パーツなしです。ノートパソコンも日本製ではありません。とにかく日本製のPC本体はありません。
  日本勢がこの低価格ノートパソコンの出現で息の根を止められるのではと心配であります。
  じゃあパソコンに関する品で日本製は全くなしかというとそうでもなくて、筆者はモニター2台
  とプリンター2台が日本製です。特にモニターはキャリブレーションのとれる高画質のもので
  すが、どちらも購入時20万円以上とかなり高価なものなので、クリエーターの方々といえど
  皆が持っているとは言いがたい商品です。もちろん素晴らしい製品なのですが、価格が桁外れ
  に高いため、国外はおろか国内でもあまり売れてはいないようです。今のモニタは液晶が
  大勢を占めているのでしょうが、日本の技術でありながら日本勢が世界シェアを独占して
  いるかというと、そうはなっておりません。液晶テレビなんかは日本製がいいと筆者も思っ
  ておりますが、他国製と比べかなりお高いので売れてはいないようです。
  〝そんなにすごくなくていい、そこそこの出来で、そこそこの値段で〟
  というのが、国内外どこでも求められているのでしょう。
  日本製は珍しくて性能もいいし、見栄えも良いのですが高価→買えない→一般的じゃな
  くなる→狭い日本の一部でしか見ることの出来ない希少製品になる。
  このような現象が、ガラパゴス島の珍しい生態系を引用して、ガラパゴス化ですかね。
  とにかく日本製品のほとんどが存続の危機にさらされております。この危機的状況は全ての
  製造業にいえる事であり、何か対策を施さないと日本の産業は全てダメになることでしょう。
  そのような中でガラパゴス化現象になってない製品もあります。
  カメラであります。
  これは日本の独壇場であります。筆者自身、他国のプロが撮影したデータを扱ったり、海外の
  カメラ事情を見たところ、コレは日本製が圧倒的優位であります。しかし、コレも絶対という
  保障はありません。だから対策と進化が必要となります。
  
  次回はその対策と進化について。


 (14)デジタルカメラのこれから

   前回予告のデジカメの将来についてですが、画質や画像の扱いやすさは、もちろん
  どんどん進化していただかなければなりません。しかもスピーディに。(10)でも述べた
  ように、デジカメの画質はまだまだです。下の写真を見ておわかりのとおりです。
  
  同じ場所でどちらもRAWデータからの現像ですが、シグマDP1は専用現像ソフトを使えば
  なかなか良い画像得られます。左の一眼デジカメは色深度が12から14ビットになって
  もこのとおりです。16ビットの色深度を持つフェーズワンやリーフとなれば結果は異なり
  ますが、そんな使いにくいカメラを外に持っていくぐらいならフィルムで撮影してスキャ
  ニングしたほうが、ずっと ずーっと良いのです。ソフトウェアを使って部分調整や合成、
  良いとこ取りして自動統合のHDRなんてのもありますが、写真は撮影段階である程度のクオ
  リティに達するほうが良いにきまってます。だからまだまだ進化はしてほしいのです。
  しかし、現在の日本の経済状況からみて、過度の競争は業界そのものを疲弊させるだけで
  せっかく良い技術を持っているメーカーさんがやむなく撤退するという実例もあり、たい
  へんもったいなくもあります。各社しのぎを削って、画像が良くて使いやすいカメラを
  目指すのもいいのですが、ある一定の規格を作って、統一規格のデジカメってのがあっても
  いいんじゃないでしょうか。今のままではソフトも色も質もあまりに違い過ぎて、だれも
  が使いにくいはずなんですけどね。以前日本の ある家電メーカーさんどうしが記憶ディスク
  の統一規格を作ろうとしましたが、お互い譲らず途中頓挫してしまったというのも記憶に
  新しいですよね。数少ない世界的優位な商品であるカメラを守るという意味でも、将来
  のことを考えてぜひ統一規格を出していただきたいですね。
   そしてもう一つ、写真はもうデータだということを認識していただきたいのです。と
  言いますのは、カメラ付携帯電話はあるのですが、携帯電話付カメラというのは、まだ存在
  しません。面倒なトランスミッターやら、USBコードで転送なんてやってないで、ハイク
    オリティな画像を直接送れれば、どれほど便利なことでしょう。規制の多い日本ですが、
  ぜひ新しい統一規格で、データを安全確実に送れる日がくれば、、、
  いいな と思うのですが、いかがでしょうか、メーカーの皆様。プリンタ付カメラってのも
  やっと出てきてくれたことですから、奇抜な商品が出てくることがいいのではないでしょうか。

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